Fin Techゲストスピーカー

フィンテックと財務戦略

株式会社 日立製作所

代表執行役 執行役専務 CFO兼 財務統括本部長

西山 光秋 氏 氏

2018年06月07日

経歴

1979年東北大学経済学部卒業の後、日立製作所入社。90年ジョージア州立大学にてMBA取得。Hitachi AmericaやHitachi Global Storage Technologiesなどに勤務の後、2004年より日立製作所財務部、08年財務一部長。13年日立電線取締役兼執行役常務、14年日立金属執行役常務などを経て、16年より現職。

2018年6月7日の寄附講義「FinTechと金融市場」のゲストスピーカーとして、株式会社日立製作所 代表執行役 執行役専務 CFO 兼 財務統括本部長の西山光秋氏にご登壇いただきました。
 西山氏には、「フィンテックと財務戦略」というテーマで幅広くお話ししていただきました。

社会イノベーション事業への注力

 小さなモーター製品製造から始まった日立。現在は社会イノベーション事業・ITインフラ事業にフォーカスしています。優れた自主技術・製品の開発を通じて顧客の課題を解決し、同時にそれが社会課題の解決にもつながるような事業を重視しています。
 日立の強みは、OT・IT・プロダクトシステムの三揃いでイノベーションを提供できる点にあると西山氏は指摘します。複数の事業分野の顧客に対して、「Lumada」と呼ばれる共通のIOT基盤を使うことで効率よくソリューションを届けています。

新技術活用による生産性の改善

 リスクの多様化やグローバルな競争激化に伴い、社内的にはコーポーレート・ガバナンスの強化に取り組んでいるといいます。そこでもITを活用したデジタルトランスフォーメーションが欠かせません。
 またAIを導入して証票確認業務の自動化を行うなど、複数の新技術を組み合わせることで多様な業務における生産性向上を図っているとのお話でした。

 日立製作所は、社会イノベーション事業を通じて、さまざまな社会課題に応えることで、持続可能な社会の実現に貢献することをめざしています。