Fin Techゲストスピーカー

FinTechのコア技術とは?

株式会社 ブロードバンドタワー

代表取締役 会長兼社長CEO

藤原 洋 氏 氏

2018年07月05日

経歴

1977年、京都大学理学部(宇宙物理)卒業。1996年、東京大学工学博士号(電子情報工学)取得。1977年に日本アイ・ ビー・エム株式会社に入社。その後、日立エンジニアリング株式会社(現・株式会社日立産業制御ソリューションズ)、株式会社アスキーを経て、動画像符号化方式の研究・標準化活動を行いMPEG(エムペグ)の創設に参画。1996年に株式会社インターネット総合研究所(IRI)を設立し、代表取締役所長に就任。2012年から現職。2015年、一般財団法人インターネット協会理事長に就任。『ネットワークの覇者』(日刊工業新聞社)、『科学技術と企業家の精神』(岩波書店)、『第4の産業革命』(朝日新聞出版)、『全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略』(PHP研究所)、『数学力で国力が決まる』(日本評論社)など著書多数。
他現職:一橋大学大学院教員教授、SBI大学院大学副学長・教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、京都大学宇宙総合学研究ユニット特任教授、豊橋技術科学大学客員教授、東京工業大学非常勤講師

2018年7月5日の寄附講義「FinTechと金融市場」のゲストスピーカーは株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役 会長兼社長 CEOの藤原洋氏にご登壇いただきました。

第4次産業革命とフィンテック

フィンテックは第4次産業革命という大きな潮流の中に位置しています。第4次産業革命とは事業モデルを転換する可能性を持つ「インターネット(IoT)がもたらす革命」であり、「デジタルトランスフォーメーション(DT)」がその本質であると藤原氏は考えます。

フィンテックのコア技術

5大DT技術と言われる「ポータル」「SNS」「IoT」「ビッグデータ」「AI」を駆使したフィンテックサービスが新興企業から続々と登場しています。これは、従来の金融機関が独占的に提供していた金融商品・サービスを、ネットユーザー視点で「安く、早く、便利」に変化させたものだと藤原氏は指摘します。フィンテックのコア技術はブロックチェーンであり、その基本技術である「P2P」「公開鍵暗号」「ハッシュ関数」についてご説明いただきました。

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テクノロジー視点からのフィンテックとは

藤原氏は、5Gこそが今後のフィンテックに革新をもたらす重要な要素となると主張します。新しい5Gデータセンターを通して、各産業分野でのDTモデルを確立することや、最重要なデータ収集に注力したビジネスモデルの構築、国際的なオープンイノベーション戦略を実行することなどの重要性を強調し、ご講演を結ばれました。