ゲストスピーカーのご紹介

演題「チームマネージメント~今治からの挑戦~」

株式会社 今治. 夢スポーツ

代表取締役会長 元 サッカー日本代表監督

岡田武史 氏

2017年11月21日

2017年11月21日に佐山展生教授の「企業価値向上論Ⅱ」のゲストスピーカーとして元サッカー日本代表監督で、現在はFC今治運営会社の株式会社今治. 夢スポーツの代表取締役会長を務める岡田武史氏にお越しいただき、ご講演をしていただきました。

岡田氏はスペインのサッカー関係者から「日本のサッカー選手は指示されたことしかできない。スペインでは自由にサッカーできるように16歳までにメソッドを教え込み、それ以降は自由にやらせる」と聞いた時に衝撃を受け、この方法を取り入れたチームを作るため、知り合いのいたFC今治のオーナーになり、チーム作りを一から始められたそうです。

実際にFC今治のオーナーになると、資金集めなども自分で行うようになり、初めて経営に挑戦することになりました。また今治の町で生活をしてみると、閑散としていて、チームの成功と共に地域の活性化が必要であると考えるようになり、現在は老人ホームとの連携やホテルやダンススクールを併設した複合型スタジアムの建設を計画しているそうです。 okada3.jpg

代表監督も務めた岡田氏はチームビルディングについて、「私はまずチームモラルを作り、目標を設定して、最後にフィロソフィーを落とし込む。モラルとは規則ではなく、自然とそういう行動をとるようになる考え方のことです。目標はその達成のために自分は今何をすべきか、というところまで落とし込みます。」とおっしゃっていました。
そんな中での岡田氏の考えるリーダーの役割とは、覚悟を決め、答えのない問いに対して決断をし、そして高い山に向かって必死に登っている姿を見せることだと言います。実際に岡田氏は今治に5000人規模のスタジアムの建設を決断した際、周りからは絶対に満員にはできないと言われたそうです。しかし、夢を語っていくうちに人が集まるようになり、開幕戦では5200人以上の観客が訪れたそうです。 okada2.jpg

スポーツチームの経営と地域活性化という「高い山」に今まさに登っている岡田氏。様々なご経験から作り上げられたチームビルディングの手法やリーダーのあり方はとても心に響くものでした。覚悟を決め、決断をする。そして自らが達成のために必死になる。岡田氏はそんなご自身の考えるリーダー像を体現されている経営者でした。

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