ゲストスピーカーのご紹介

演題「ビジョンと企業文化の構築にむけて」

株式会社東京スター銀行

取締役兼代表執行役頭取・CEO

佐藤 誠治 氏

2017年11月21日

2017年11月21日に佐山展生教授の「企業価値向上論Ⅱ」のゲストスピーカーとして、株式会社東京スター銀行の取締役兼代表執行役頭取・CEOでいらっしゃる佐藤誠治氏にお越し頂きました。

佐藤氏は、82年に東京貿易に入社、89年には三井銀行(現三井住友銀行)に入行、M&Aチームの一員として経験を積みます。その後はバンコク支店長などを経て13年に常務執行役員、15年に三井倉庫ホールディングス取締役を経て、16年に東京スター銀行副頭取に就任。そして17年に現職である東京スター銀行取締役兼代表執行役頭取・CEOに就任しました。

東京スター銀行は、2001年に前身である東京相和銀行を米国系ファンドのローンスターが営業譲受したことで設立されました。その後、2014年に台湾の大手銀行である中國信託商業銀行(CTBC Bank)が100%株主となり、現在の体制となります。

satou 1.jpgのサムネイル画像80年代のバブル崩壊以降、低迷する日本の実質GDP成長率、長期にわたる預貸率の低下など、国内の金融機関を取り巻く環境は厳しい状況が続いて来ました。そんな中で東京スター銀行が掲げたビジョンは、「Trusted Advisor」-お客様の身近で信頼できる相談相手となること。佐藤氏は、このビジョンを達成するために、まずはビジョンに即した企業文化の構築に取り組みます。

佐藤氏自ら各支店を回り、行員10人程度と2時間ほどかけてディスカッション・ミーティングを行い、掲げたビジョンの再確認、自分たちは何者なのか、どういった価値軸で判断をするのかを徹底的に議論します。佐藤氏は、銀行は決して利益を上げるためにお客様を使うような存在になってはいけない、また徹底した顧客目線が重要で、常にお客様目線で自分を問い改善し続けることが重要と考えます。佐藤氏の目指す「いい会社」とは、社員が生き生きと働き、持続的に顧客と社会の役に立ち、利益を生み、成長する会社であり、このことを社員とのミーティングの最後に伝えているとのことです。

佐藤氏は、東京スター銀行の強みの一つは、チャレンジングな文化、優秀な人材、台湾での基盤に加えアジアでの国際ネットワークを持つ親会社のCTBC Bankから強力なサポートを得られることであると考えます。「3年後には金融機関のチェンジメーカーになりたい」と力強く語る佐藤氏。将来を見据え、ビジョン実現にむけて企業文化の構築を推進する力強いリーダーシップを随所に感じることのできるご講演でした。

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