2006年06月07日

ニュース

スペシャル・ゲスト:NTTドコモ 辻村清行取締役常務執行役員

2006年6月7日,NTTドコモの辻村清行取締役常務執行役員がM&Aと企業評価(服部助教授)のゲストスピーカーとしてFSで講演を行った.講演の内容は,「携帯電話からケータイへ」,「Web2.0」,「サービス産業のグローバル化」など多岐にわたった.

携帯電話は「通信インフラ」,「ITインフラ」,「生活インフラ」へと変化を遂げており,今後、強化すべき方向性として決済・商取引、放送領域,コンテンツ・インターネットなどをあげた.

またNTTドコモの課題として、グローバル化を指摘した.米国企業にはシティグループなどグローバル化しているサービス業があるものの,日本企業ではグローバル化したサービス業が少なく,サービス業のグローバル化が容易ではないことを説明した。

受講生から,「AT&TワイヤレスやオランダのKPNモバイルなどへの資本出資が15?20%にとどまり,なぜマジョリティをとらなかった のか」との質問が出た.これに対して,辻村氏は「マジョリティをとった場合に事業をコントロールできる人材が不足していた.コントロールできるようになる ためにはNTTドコモの取締役に外国人がいて、直轄できるくらいになる必要がある」と人材面でのグローバル化も必要であることを説いた.

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