2007年03月01日

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スペシャル・ゲスト:スタンフォード大学院経営大学院ロバート・A・バーゲルマン教授

2007年3月1日、 バーゲルマン教授の代表的な著作である'STRATEGY IS DESTINY'の日本語版「インテルの戦略」が本校在校生の尽力により出版されたのを記念して、スタンフォード大学院経営大学院のエドムンド・W・リト ルフィールド経営管理論教授であるロバート・A・バーゲルマン教授が本書に関する講演を行なった。

バーゲルマン教授は企業進化における戦略の役割を専門にされ、スタンフォード大学院経営大学院においてインテルのCEOであったアンディ・グローブ博士と経営戦略論を共同して教えてきた。「インテルの戦略」はこの十数年にわたる作業の結晶である。

本講演のテーマは、「企業が成功し続けるために戦略は如何なる役割を果たすべきか」であった。まず、企業を取り巻く外部環境と企業の戦略が互いに影 響し合うプロセスがインテルの数々の事例を使用して説明された。次に、企業内部で二つの戦略形成プロセス(中核事業を支えるトップ主導の戦略形成プロセス 「ブルーのプロセス」と新規事業を開発する現場主導の戦略形成プロセス「グリーンのプロセス」)をバランスさせることが、トップ・マネジメントが戦略形成 において果たすべき重要な任務であることが議論された。

質疑応答では、インテルが現在進めているプラットフォーム戦略の成否、戦略形成におけるトップ・マネジメント及びミドル・マネジメントの果たすべき 役割、企業の運命に戦略が果たす役割に関する質問が出た。セッションは2時間半に及び、バーゲルマン教授のエネルギッシュな講演とそのお人柄に参加者は魅 了された。

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