2019年07月29日

修了生向けイベント 活動報告

★第12回 「FSファイナンスクラブ」開催しました

FSファイナンスクラブとは、FS金融戦略・経営財務プログラム卒業生とゲストが集い、最新の話題にふれて意見を交換すると共に、新たな仲間と知り合ってネットワークを広げる集まりです。

2019年7月23日(火)、「HUB-FS開校20年目記念:機械学習・ロボット・フィンテック Part Ⅰ」という題目で12回目のファイナンスクラブを開催しました。講演を3部構成で行った後、VTSSを用いた売買成績を競うチーム戦を行いました。

【開催概要】

日時:2019年7月23日(火)
      18:30-20:00  講演会
      20:00-20:20  チーム戦:VTSSを用いた売買 
      20:20-    懇親会

講演タイトルHUB-FS開校20年目記念:機械学習・ロボット・フィンテック Part Ⅰ 

【講演内容】

VTS2 (Virtual Trading Simulation System) を用いた投資教育のご紹介

・講演者  安藤さん小.jpg

  安藤 希(のぞみ) 氏
  株式会社シンプレクス・インスティテュート 取締役  
  FS修士課程在籍、M2

あんどうさん2.jpgVTSS(Virtual Trading Simulation System)は仮想市場での売買を通じて市場の仕組みを学習するシステムですコンピュータートレーダーを含む参加者の取引により価格が決定される仕組みは特許を取得しており、本格的なプロの養成から、個人投資家や学生向けまで、幅広く投資教育に活用されています。実際にシステムを使って先物取引の売買を体験しました。さらに、VTSSのデータを使った投資家行動の研究についても紹介されました。

    

機械学習・ディープラーニング入門
tsurutasan.jpgのサムネイル画像・講演者
  鶴田大(まさる)氏
  新生銀行 グループ統合リスク管理部 マネージャー
  FS博士課程在籍(2014年3月MBA課程修了)

鶴田さん本.png

執筆に参加した拙著(*)の内容から、機械学習手法の「ブースティング木(勾配ブースティング)」と「ディープラーニング」について紹介させていただきました。「ブースティング木」は、様々な回帰・分類問題で高い予測精度を示す決定木のアンサンブルモデルで、ブラックボックスモデルの課題はあるもの、デフォルト率の推定など、金融分野でも活用先が多い手法です。「ディープラーニング」については、近年の発展に関連する勾配消失問題の対応や汎化性能向上のためのアプローチについて紹介し、さらに時系列データに対するアプローチの一種LSTMの分析例を紹介させていただきました。

(*)共著書「ディープラーニング入門 ―Pythonではじめる金融データ解析― 」(FinTech ライブラリー) 単行本(ソフトカバー) 2018/5/25 嶋田 康史 (著, 編集), 津田 博史 (監修)

  

人間と共に生きるロボットをめざしてーEMIEW3の開発ー
asano sann.jpg・講演者
  浅野 優 氏
  ㈱日立製作所 大規模知識処理研究室(旧知識メディア研究室)公共システム事業部主任
  浅野和樹氏(FS修士課程在籍、M2)のお姉さま

asano2.jpg2012 年 北海道大学大学院情報科学研究科博士課程修了.博士(情報学)
主にセマンティック Web 技術,自然言語処理の研究・開発に従事.情報処理学会会員.
2013年より LOD Challenge Japan 実行委員
ご講演ではヒューマノイドロボット「EMIEW3」が開発された背景、目的、機能についてのご紹介をいただき、その実用化を支える主な技術についてご説明くださいました。併せて、活用事例などもご紹介いただきました。

■ 懇親会
売買の操作体験ゲーム・懇親会

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VTSSを用いて売買成績を競うチーム戦を行いました。リーマン・ショックを再現した暴落相場で、多くのチームが先物やオプションを活用して収益を上げ、BGMが流れる中、白熱した戦いとなりました。入賞チームには中村先生よりHUBデザインの記念品が贈呈されました。
(中村先生の見守る中、3人一組、60名の戦いとなりました)

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