株式会社三菱UFJフィナンシャルグループ
デジタル企画部 部長
相原 寛史 氏 氏
2018年05月24日
1990年大阪大学工学部卒業、同年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。1993年より株式投資関連業務に従事した後、1999年より企画部における財務企画業務を経て、会計業務のBPRやMISの構築等のプロジェクトに携わる。2008年以降は米国および日本にてIT企画業務に従事、2014年からはアジアシステム室長としてシンガポールにてアジア地域のIT運営を統括。2016 年から同デジタルイノベーション推進部(現デジタル企画部)勤務、同部長。現在に至る。
2018年5月24日の「Fintechと金融市場」の講義では、ゲストスピーカーとして株式会社三菱UFJフィナンシャルグループデジタル企画部 部長の相原寛史氏にご登壇いただきました。
講演の冒頭では、FinTechの台頭を踏まえて、現在の銀行が置かれた経営環境や、金融庁や日銀などパブリックセクターの動向、顧客行動変化が金融に与える影響について述べられました。その上で、今後の金融機関が金融仲介業者として取り組むべき課題についてお話しいただきました。相原氏は「これからは日本社会もキャッシュレス化によって社会の効率性を上げていく必要があり、そのためには迅速かつオープンに施策を打っていくべきだ」と指摘しました。
FinTechに関して現在MUFGが推進している様々な取り組みについて紹介して下さいました。WebサイトやスマホアプリへのAI導入をはじめとして、3メガバンクの垣根を超えて実施されたブロックチェーンを活用した本人確認(KYC)の実証実験や、Rippleによる送金サービス、MUFGコイン、オープンAPI、外部企業との提携などについて説明がありました。
講演後の質疑応答においても活発に議論が行われ、3メガバンクの一角を担うMUFGの今後の動向への注目度の高さがうかがわれました。
金融機関の取り組みに関する今後の展望、また、それに付随する障壁についても理解が深まる貴重な講演となりました。