ゲストスピーカーのご紹介

演題:「問い」続ける

株式会社div

代表取締役

真子就有 氏

2018年11月06日

2018年11月6日(火)の佐山展生教授の授業「企業価値向上論Ⅰ」では、ゲストスピーカーとして株式会社div代表取締役 真子就有(まこ ゆきなり)様にお越しいただきました。

マーク・ザッカーバーグへの憧れからエンジニアを志した真子代表。パソコン1つで人の人生を変えられるのはすごいという思いから2012年、大学4年の時に起業をします。

moko5.jpg現在はプログラミング教育の分野で順調に業績を伸ばしているTECH::CAMPですが、起業当初はSNSやアプリの開発を中心に活動されていました。そんな中、初めて会社に来たプログラミング未経験のインターンへの教育をきっかけに(わずか3か月の学習でアプリを自力で作りリリースできるようになったそうです)、現状のプログラミングの教育への疑問を抱き、学びたい思いを確実に実現できる仕組みについて考え始めます。

とはいえ、教育事業で黒字が続き店舗(教室)を拡大した途端、赤字に転落したり、自信を持って育てたエンジニアを企業が採用したがらなかったりと、必ずしも成功ばかりではなかったようです。それでも「価値のあること」をやりたいという思いは一貫しており、なぜ黒字だったか、なぜ赤字になったか、顧客の課題は捉えられていたか、なぜ企業はTeckCampの受講生を採ろうとしないか、その突破口は何か・・と様々なことを問い続けます。その結果、「プログラミングだけを教える学校」ではなく「テクノロジー時代に活躍できる人材を育てる会社」を目指すようになり、新たな市場を開拓します。mako4.jpgのサムネイル画像現在も①スケーラビリティ(人・場所に極力依存しない)②アウトプット主体の教育③ライフコーチ(受講生の人生に寄り添う)という3つのコンセプトを強力な軸に戦略をたてられているそうです。

幸せな世界と経営についても語っていただきました。どうしたら皆が幸せな世界を作れるかという大きな問いに対し真子代表が考える答えは「自立した人・自分に自信のある人を育てる」ということでした。そして良い会社は人を自立に導くとして、いかに人に成功体験を与えるかを課題とされています。その課題は教育という事業に反映し、社内においては企業の理念を振り返る機会や社員同士で感謝を伝える機会を大事にされています。

最後に学生からの「今ゼロからビジネスを始めるとしたら何をしたいか」との問いにはっきりと「教育です。人を育てる楽しさにはまっています」とお答えになる表情が印象的でした。

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