求める人材、養成される能力
こういう人に学んで欲しい
本プログラムでは金融業界にとどまらず製造業、サービス業、IT、マスコミといったさまざまな業界で活躍する社会人が学んでいます。夜間大学院のため、仕事との両立が可能です。
本プログラムには、多様なバックグランドを持つ学生に集ってほしいと考えています。業界、経歴、その他のバックグラウンド、年齢、国籍の多様性に富んだ学生が集まることで、本プログラムでの学習成果や卒業後のキャリア形成にとってお互いに大きな財産を手に入れることができます。
高度な運用手法を習得して金融業界でさらにキャリアアップを実現したい方、リスク管理の仕事に携わりながら包括的な理解を深めたい方、事業会社の財務担当者としてキャリアを積みCFOを目指される方、M&Aの案件に携わりながら企業価値を生み出すメカニズムへの理解を深めたい方、理工系のバックグランドを生かし高度な計量的手法を習得することで金融業界に転身したい方、はたまた金融技術と事業会社の経験を組み合わせて起業を目指される方など、様々なタイプの方々が本プログラムで学び、その後のキャリアを切り開いていっております。
本プログラムは、ここで学んだこと、得られた人脈をレバレッジとして、将来へのビジョンを打ち出せるリーダーの育成を目指しています。みなさん、未来に向かって我々とともに学んでいきましょう!
【入学者に求められる能力】
以下は、本プログラムの講義・ゼミを履修して単位を取得するために必要となる能力です。これらすべてが満たされていることが望ましいと考えます。不足していると自覚する項目があれば、自ら努力をして改善してゆくことが求められます。
- 何よりもまず自分の頭で考えて問題解決しようという意識が強いこと
- 自分の考えを論理的に口頭発表や文章で表現するとともに、他者の考えにもきちんと耳を傾けて意見交換することができるようなコミュニケーションが図れること
- 英語で書かれた書籍や専門論文をきちんと読解することができること
- ファイナンスの理論モデルを理解したり統計分析を行ったりするための準備として、少なくとも高等学校までの数学(微分・積分、数列とその和)を理解している者、あるいは短期間で復習する意欲がある者
- ワープロ、表計算ソフト等を苦労なく操作できるコンピュータのスキルを身につけていること
【本プログラムでの学習をより充実したものにするために求められる能力】
以下は、本プログラムでより質の高い学習をしたり、より質の高い修士論文を作成したりするために、入学者が習得していると好ましい能力の例です。
- 経済学、会計学、経営学、統計学等の基本的な理解(こういった分野に精通していることは、ファイナンスの先駆的な研究の理解に役立ちます)
- 財務会計や企業価値評価の基礎的な事項を学習しており、財務諸表分析の経験があること(これらの知識や経験は、コーポレートファイナンスをはじめとして、広くファイナンスの研究を理解するうえでの基礎となります)
- 外国人教員やゲストスピーカーによる英語の授業を理解し、英文レポートの作成やケーススタディの議論が英語でできること(海外からの訪問研究者による英語での講義もしばしば行われます)
- 統計学やデータ分析の基礎的な事項を学び、統計や計量経済学のソフトウェア(SAS, Gauss, RATS, Eviews, S-Plus, R など)、C, C++といったプログラム言語、MatLab, Mathematica といった数値計算プログラムなどを利用した経験があること(修士論文を作成する際には、ほとんどの学生が、データの統計分析あるいは数値シミュレーションといった作業を行うことになります)
- 大学学部の課程において、線形代数、多変量解析、微分方程式、確率論、中級以上の統計学などの授業を履修しその内容を十分に理解していること(最近のファイナンス理論モデルは非常に高度な数学知識を用いて構築されているものもあります)
- 経営学、会計学、商学、経済学、歴史学、社会学、心理学など、多様な社会科学の学問を幅広く学んでいること(ファイナンスはこうした社会科学の分野と密接な関係にあり、分野横断的な研究も進んでいます)