2020年03月24日

ニュース プレスリリース

宮川准教授の共同研究「機械学習を用いることにより企業の会計不正のリスクをスコアリングするモデル」に基づく技術が特許を取得しました

国立大学法人一橋大学(本部:東京都国立市、学長:蓼沼宏一)と有限責任 あずさ監査法人(本部:東京都新宿区、理事長:高波博之)は、共同で、勘定科目レベルで不正会計の検知を行う技術を開発し、2020年2月28日に特許(第6667865号)を取得しました。本研究は金融戦略・経営財務プログラムの宮川大介准教授があずさ監査法人と進めていたもので、2019年7月24日に発表した「宮川准教授の企業の会計不正リスクに関する共同研究が公表されました」および2019年11月13日「宮川准教授とあずさ監査法人との共同研究成果について、KPMGのサイトで紹介されています」の続報となります。  

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■概要
本特許技術では、Graphical Lassoと呼ばれる手法を用いて、勘定科目間の関係性をデータから学習することで構築したモデルに、検証対象会社の会計情報をインプットし、各勘定科目の異常度を算出しています。本モデルは、1.過去の不正の有無に関する情報を与えることで学習を行うSupervised Learning、2.同情報を与えずに学習を行うUnsupervised Learningの二つの手法を含んだハイブリット構造を採用しており、過去に事例数が少ない不正会計であっても検知が可能です。

■特許について

発明の名称 :会計情報処理装置、会計情報処理方法及び会計情報処理プログラム
特許番号 :第6667865号
特許取得日 :令和2年2月28日
特許権者 :有限責任 あずさ監査法人/国立大学法人一橋大学