受験生の方へ

一橋大学大学院
金融戦略・経営財務プログラムで学べること

  • 到達目標

    一橋ビジネススクール金融戦略・経営財務プログラムは、ビジネスの現場で活用できる金融の知識と技術を有した人材を育成するため、以下の目標を設定しています。

    • ファイナンス、データサイエンス、金融数理などの領域に関する理論の修得
    • 意思決定に必要なデータの収集、整理、分析を可能とするデータ分析および実証分析スキルの修得
    • 金融理論やデータ分析結果を実際のビジネスに活用し最適な経営判断に役立てる問題解決能力の修得
    • 立場の異なるメンバーとの間で、自らの意見を論理的に述べ、議論を結論に導くことのできるディスカッション能力の修得
    • Fintech、データサイエンスなどの最先端技術や理論、運用の論点を整理し、動向を把握する分析力・思考力の習得

    プログラム紹介動画

  • 教育方針

    教育方針

    次の3ステップで基礎力から専門知識までを修得し、それらを活かした実務的な問題解決能力の獲得を目指します。
    1.統計学、経済学、会計、財務など金融に関わる基礎知識を獲得するステップ。2.より深い専門性を追求した分野別の専門知識を獲得するステップ。3.これまでの学びを活かしたゼミや論文執筆などの創発的活動のステップ。

  • カリキュラム概要

    様々なビジネスの場で活用できる金融・財務の知識とスキルを有した「金融プロフェッショナル」の育成を目指し、グランド・フレームワークの構築、計量分析能力の強化、経営実務との融合・結び付きを追求したプログラムです。

    • 入門科目

      入門科目

      基礎科目群などを学ぶ際に前提となる数学、統計、プログラムなどの知識を学びます。高校数学の復習から始め、基礎科目群や専門科目群を履修するために必要な知識を効率よく学ぶことができます

    • 基礎科目

      基礎科目

      インベストメント、コーポレート・ファイナンス、会計などのファイナンスや経済学の基礎知識、また統計分析やプログラミングなどのデータ分析で必要となる基礎知識を幅広く、かつ本格的に学びます。

    • 専門科目(財務系)

      専門科目(財務系)

      企業価値評価、企業財務分析、M&Aなど、企業の意思決定に関するテーマの科目が幅広く用意されており、企業財務に関するさまざまなデータの分析手法や、データ分析に基づいた意思決定の方法を学びます。

    • 専門科目(計量系)

      専門科目(計量系)

      ファイナンス理論、金融工学など、経済、証券市場、資本市場に関するテーマの科目が幅広く用意されています。オルタナティブデータやAIなどの先駆的な手法を用いた統計、データ・サイエンスの手法も学ぶことができます。

    • 少人数制ゼミ

      少人数制ゼミ

      演習担当教員の指導のもとで、毎週5人程度の少人数でゼミを行います。各自の興味にそったテーマについて、先行研究などの文献調査を行ったり、分析結果についての討論を行います。2年間にわたって行われるゼミを通じて、学位論文に向けた分析を進め、論文原稿を執筆してゆきます。

    • 寄附講義(Fintech/M&A)

      寄附講義

      各分野の第一線で活躍するスペシャリストによる講演、講義です。経営、経済、金融の現状、企業経営の現場で行われている意思決定の実際、またフィンテックの最新動向など、さまざまな最新情報に触れることができます。基礎科目や専門科目で学んだ理論的思考や実証的な分析力を、実際の企業経営の現場で活用する方法を学びとることができます。

  • 修了要件

    修了要件

    修士課程経営管理専攻経営学修士コース金融戦略・経営財務プログラムの修了要件は、2年以上在学し、34単位以上(演習8単位以上を含む。)を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、学位論文の審査及び最終試験に合格することとする。
    (講義科目26単位のうち「基礎科目」7科目からは4科目(8単位)以上取得することが必須)

  • 各プログラムの特徴

    一橋大学ビジネススクールの経営管理専攻では3つのプログラムを用意しています。各プログラムの特徴は次の通りです。

    プログラム カリキュラムの違い 平均年齢 場所 受講時間
    経営分析 社会人・新卒を問わず、
    経営に関する高度な分析能力を持つ人材を育成
    28歳(除5年一貫) 国立
    経営管理 主に企業・官公庁に勤務している方を対象とし、
    将来を担う高度経営人材を育成
    36歳 千代田
    金融戦略・経営財務 金融・財務の知識とスキルを有した
    「金融プロフェッショナル」人材を育成
    35歳 千代田

    ※2022年度実績

  • 在学・修了生の声

    在学・修了生の声

    西田 祥子さん

    大手通信会社でプロダクトマーケティングを担当

    ファイナンスが必要ない事業などありません。言い換えれば、それは財務や投資の知識があれば、より解像度の高い事業成長を描けるということ。「経営陣と同じ目線で戦略を見渡したい」という想いもあり、コーポレート・ファイナンスに特化した大学院を検討するようになりました。私が重視したのは、投資対効果が高いかどうか。同大学院は学生をお客様扱いすることなく、基礎から応用、実践まで鍛えてくれるため、「ここであれば着実にファイナンス知識を修得できる」と入学を決めました。

授業スケジュール

受講イメージ

  • 金融戦略・経営財務プログラムでは、講義やケースディスカッションを通じて知識を得るだけではなく、演習を通じたきめ細やかな指導のもとに修士論文を執筆することにより、実際にデータを分析し、その結果に基づいて意思決定を行う力を習得することができます。

    • 金融数理の基礎,ファイナンス理論の基礎

      講義/ファイナンス理論の基礎

      ファイナンス理論の基本である資産価格理論を習得し、株式、債券、デリバティブといった証券の価格形成や、事業や証券投資における意思決定の基礎的な考え方を学びます。
      これらの理論モデルから導かれる結論は、資本市場のデータなどを用いて検証するうえで、実証的な仮説を設けるときの基礎となります。

    • 鈴木ゼミ

      少人数制ゼミ/鈴木ゼミ

      「企業価値を高める要因は何か?」という共通のテーマに対し、あらゆる面から議論を行います。
      コーポレート・ファイナンス、コーポレート・ガバナンス、経営学、会計学、経済学、心理学など様々な分野の研究を学び、仮説の設定、データ分析による検証を行っていきます。

    • M&Aと事業再生の実践

      寄付講演/M&Aと事業再生の実践

      M&Aの第一線で活躍している講師陣をお招きし、コントロール・プレミアム・買収価格・シナジーの価値など、M&Aに関する実践的な問題を具体例を用いて学んでゆきます。
      現実のM&A市場の動向についての知識を得ることにより、より現実的な経営・財務への理解を深め、基礎科目群などで習得した知識を現実の世界でどのように活用できるのかを具体例を通じて学ぶことができます。

    ※教員により授業の進め方、組み立て方は異なります。ここで紹介された内容は、各講義の標準的なものとなります。
    ※寄附講義の内容は過去の一例です。講演の内容はお招きする講師によって異なります。

受講生&教員

  • プログラム別の新入学生の特徴

    経営管理専攻の3プログラムには、以下のような受講生が在籍しています。

    プログラム 経営分析 経営管理 金融戦略・経営財務
    年齢 28歳(除5年一貫) 36歳 35歳
    入学前身分 新大卒31% 社会人50%
    留学生他19%
    社会人100% 社会人100%
    男女比 男52% 女48% 男76% 女24% 男91% 女9%
    国籍割合 日本60% 海外40%
    (中国、韓国、モンゴル等
    アジア圏中心)
    日本98% 海外2%(中国、韓国) 日本98% 海外2%

    ※2022年度実績

    教員について

    • 野間 幹晴 教授

      野間 幹晴 教授

      主な担当授業名:会計・バリュエーションの基礎
      研究分野:財務会計、企業価値評価、企業変革
      著書:『退職給付に係る負債と企業行動』中央経済社、2020年(2020年度・第63回「日経・経済図書文化賞」受賞)。『日本企業のバリュエーションー資本市場における経営行動分析』中央経済社、2009年。
      関心テーマ:企業価値評価、コーポレートファイナンス、会計情報と資本市場、アナリスト予想と経営者予想、コーポレートガバナンス

    • 鈴木 健嗣 教授

      鈴木 健嗣 教授

      主な担当授業名:コーポレートファイナンスの基礎
      研究分野:コーポレートファイナンス、経営財務
      著書:『日本のエクイティ・ファイナンス』中央経済社、2017年(2018年度・第61回「日経・経済図書文化賞」)。『日本のコーポレートファイナンス: サーベイデータによる分析』白桃書房、2020年。
      関心テーマ:コーポレートファイナンス、コーポレートガバナンス、経営戦略、企業文化

    • 横内 大介 准教授

      横内 大介 准教授

      主な担当授業名:金融データ分析の基礎、データサイエンス概論
      研究分野:データサイエンス、統計科学、データベース論
      著書:『イメージでつかむ機械学習』技術評論社,2017年。『現場ですぐ使える時系列データ分析』技術評論社,2014年。
      特許:「データ可視化装置及びプログラム」2019年 他
      関心テーマ:データサイエンス、統計的データ解析、計量ファイナンス、プログラミング、データベース論

キャンパスマップ

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    千代田キャンパス 住所

    〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内

    交通アクセス

    • ■東京メトロ 半蔵門線 / 都営地下鉄 三田線 / 都営地下鉄 新宿線 神保町駅 下車
      A8出口 徒歩約3分
    • ■東京メトロ 東西線 竹橋駅 下車
      1b出口 徒歩約4分

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